A君は何を誤ってしまったのか? (1980年 京大・文系)

 「サイコロを6回振れば少なくとも1回は1の目が出るか?」という命題が偽であること、そして正しい確率を計算する方法は多くの受験生が知っていると思われます。

 一方でA君は命題が真であるとの立場から、問題文に示すような主張を繰り広げます。「正しい計算方法は~なので」とA君の主張を一蹴する事は容易ですが、A君の主張のどこに誤りがあったのかを正しく指摘し彼を納得させる為には、確率に対する根本的な理解と論証力が問われます。

解答


 解答では事象の定義や式の導入などでやや冗長になっていますが、互いに排反でない事象の確率を足し上げて和事象の確率を求めたことに言及していれば、答案としては問題無いと思います。問われているのはA君が誤った理由なので、正しい確率を求める必要は無いような気もしますが、議論の補強の為一応計算しています。

コメント

 確率計算の基本原理について改めて論述させるという、他大学では余り見ない切り口の問題です。当時の受験生の出来や採点基準などが大いに気になる所です。

 

投稿者: matsubushi

趣味で数学など

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google フォト

Google アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。