微生物の殺菌法 (2021年 東京医科歯科大)

 医科歯科の化学、とりわけ有機分野は大学の独自色が強く出る傾向にあり、その多くは医療に絡めた内容となっています。  今年の医科歯科の有機化学は微生物の滅菌に関する出題となっており、去年から今年にかけて大流行した新型コロナ続きを読む “微生物の殺菌法 (2021年 東京医科歯科大)”

オゾン分解産物の行方 (2021年 東大化学 第一問-I)

 今年も東大化学の第一問は有機分野からの出題であり、例年通り2つの独立したパートから構成されています。前半部分は分子式C6H12Oで与えられる6つの構造異性体に関連した構造決定の問題です。  与えられた分子式より不飽和度続きを読む “オゾン分解産物の行方 (2021年 東大化学 第一問-I)”

安定同位体の実在性 (2021年 慶応大・医)

 今年の慶応医学部最初の大問は8つの選択肢から条件に合うものを2つ選ぶという内容で、僅かに二題しかありません。いずれも内容は標準的ですが、1つでも間違ってしまえば大問の半分を落とすことになる為、緊張感はかなりのものです。続きを読む “安定同位体の実在性 (2021年 慶応大・医)”

リチウムイオン電池 (2010年 東大化学 第2問-I)

 大学入試における電池はボルタ電池、ダニエル電池、鉛蓄電池辺りが定番ですが、難関大では燃料電池やリチウムイオン電池を題材として出題されることがあります。  本問を含めリチウムイオン電池絡みの入試問題は文章量・計算量共に比続きを読む “リチウムイオン電池 (2010年 東大化学 第2問-I)”

「愚者の金」 (2019年 東大化学 第2問-II)

 黄銅鉱は最も重要な銅の鉱石鉱物ですが、金色に輝くその見た目から金鉱石と勘違いされることが多く、黄鉄鉱(FeS2を主成分とする鉱石)と共に「愚者の金」の名でも知られています。   問題文の通り黄銅鉱の主成分は鉄と銅の硫化続きを読む “「愚者の金」 (2019年 東大化学 第2問-II)”

酵素反応とミカエリス・メンテン式 (2010年 東大化学)

 本問で与えられている式(4)はミカエリス・メンテン式と呼ばれ、大学で生化学を専攻する学生にとっては非常に馴染み深い内容です。勿論多くの受験生はそのような予備知識を持っていない為、問題文で与えられた関係式や情報を正確かつ続きを読む “酵素反応とミカエリス・メンテン式 (2010年 東大化学)”

ファラデーと蝋燭 (2006年 東大化学・第一問)

 マイケル・ファラデーはその75年の生涯の中において、化学・電磁気学分野を中心に数多くの業績を残しており、19世紀を代表する科学者の一人です。彼が残した実績は枚挙に暇がありませんが、例えば以下の発見・発明はファラデーによ続きを読む “ファラデーと蝋燭 (2006年 東大化学・第一問)”

シリカゲルの表面積を求める (京都大学 2011年)

 シリカゲルは乾燥剤、消臭剤、クロマトグラフィーの担体など様々な用途で使用されますが、これはシリカゲルが有する多孔質構造に起因します。すなわちシリカゲルは拡大するとスポンジのような「穴ぼこだらけ」の構造をしており、一般的続きを読む “シリカゲルの表面積を求める (京都大学 2011年)”

アレン誘導体と鏡像異性体 (2002年 東大・後期)

  特定の分子式(問Iで決定する)を有する炭化水素の異性体に関する問題で、計算量がやや多いものの問IVまでは東大入試として標準的な難易度に収まっています。一方で問V及び問VIは高校化学では本来扱われないアレン誘導体に関す続きを読む “アレン誘導体と鏡像異性体 (2002年 東大・後期)”

有機ハロゲンと麻酔薬 (2012年 東京慈恵会医科大)

 本問は無機ハロゲンに関する前半部分(問題I)と有機ハロゲン(問題II)から構成されており、一部関連していますが(問2と問7)ほぼ独立した内容になっています。前半は無機分野で頻出の知識及び記述問題ですが、後半部分は医学部続きを読む “有機ハロゲンと麻酔薬 (2012年 東京慈恵会医科大)”