有機ケイ素化合物と大学入試 (2020年 和歌山県立医大)

 地殻中に二番目に多く含まれ、大学入試における無機化学の分野では非常に出番が多いケイ素ですが、反面有機化学分野では合成ゴムの一種としてシリコーンゴムに言及される程度で殆ど出番はありません。実はケイ素原子は化学合成など有機続きを読む “有機ケイ素化合物と大学入試 (2020年 和歌山県立医大)”

夢の分子「テトラへドラン」 (2010年 東京慈恵会医科大)

正多面体と炭化水素  炭素原子は4つの価電子を持ち、最大4つの原子と共有結合を形成することが可能です。そしてある炭素原子が4つの単結合を形成する場合、中心となる炭素と4つの置換基はほぼ正四面体に近い位置関係となるのが一般続きを読む “夢の分子「テトラへドラン」 (2010年 東京慈恵会医科大)”

ミョウバンの化学 (2018年 東京慈恵会医科大学)

 ミョウバンは食品添加物など幅広い用途がありますが、小学校の理科の教科書で初めてその存在を知った人も多いのではないでしょうか。  再結晶や溶解度の問題では食塩と並んで登場機会が多いミョウバンですが、高校の無機化学分野にお続きを読む “ミョウバンの化学 (2018年 東京慈恵会医科大学)”

ビタミンと疾病の歴史 (2012年 東京慈恵会医科大)

 医学部らしいビタミンの歴史と疾病を題材としており、前半はビタミンB1とその欠乏症である脚気に関する内容、後半は葉酸とサルファ剤の歴史に関する内容となっています。なお本問で取り上げられている高木兼寛は東京慈恵会医科大の創続きを読む “ビタミンと疾病の歴史 (2012年 東京慈恵会医科大)”

放射性同位体と年代測定 (2006年 東京医科歯科大)

  炭素は動植物を構成する重要元素の1つであり、その放射性同位体である14Cの含量を測定する事で動植物の化石などについて年代測定を行うことが出来ます。これは14Cが他の安定同位体(12C、13C)と異なり、長い年月をかけ続きを読む “放射性同位体と年代測定 (2006年 東京医科歯科大)”

ヘミアミナールと薬物代謝 (2014年 京都府立医科大)

 本問は3つの異なるトピックに関する文章および設問から構成されており、設問[1]はイミン及びヘミアミナールの化学的性質、設問[2]は薬剤の生体内代謝、設問[3]は神経伝達物質(アドレナリン)の生合成及び代謝に関する内容と続きを読む “ヘミアミナールと薬物代謝 (2014年 京都府立医科大)”

アドレナリンの生合成経路 (2013年 東大化学)

   前記事では東大ゆかりの化学者池田菊苗によって、うまみ成分として同定されたグルタミン酸の性質に関する問題を紹介しました(https://wp.me/pbB1S2-jQ)。  今回はその続きに当たる部分で、東大ゆかりの続きを読む “アドレナリンの生合成経路 (2013年 東大化学)”

池田菊苗とグルタミン酸 (2013年 東大・化学)

   本問は東大ゆかりの化学者である池田菊苗、高峰譲吉、上中啓三の業績にスポットを当てた内容となっており、前半は昆布のうまみ成分として池田菊苗により同定されたグルタミン酸とその分離に関する出題です。  本来は本記事で前後続きを読む “池田菊苗とグルタミン酸 (2013年 東大・化学)”

鮒寿司の化学 (2020年 滋賀医科大学・化学)

 約5か月ぶりの更新となってしまいました。  今回扱うのは滋賀県の郷土料理として知られる「鮒寿司」を題材とした化学の問題で、今年の滋賀医科大学より出題されました。  鮒寿司はその独特な味と香りから現在では高級珍味として扱続きを読む “鮒寿司の化学 (2020年 滋賀医科大学・化学)”

孔雀石と緑青 (2001年 東大後期)

 古くなったり、濡れてしまった10円玉は時々緑色に変色します。この緑色の正体は「緑青」と呼ばれ、複数の銅化合物の混合物から構成されます。  興味深いことに緑青の主成分は宝石として知られる孔雀石(マラカイト)と同じであり、続きを読む “孔雀石と緑青 (2001年 東大後期)”