フラーレンの化学 (2003年 東大化学 第3問-I)

 フラーレンは炭素の単体の同素体の一種であり、大学入試でもしばしばその名前を問われる問題が出題されますが、基本的には脇役です。  本問はそんなフラーレンにスポットをあてた珍しい一問です。 解答 問ア: z = 30  図続きを読む “フラーレンの化学 (2003年 東大化学 第3問-I)”

環状ジペプチドの構造決定 (2018年 東大化学 第1問)

 大学入試の構造決定問題にて登場するペプチド化合物は基本的に直鎖状のものが多いですが(芳香族アミノ酸やプロリン中の環構造は除く)、天然物或いは合成品として知られるペプチドの中には分子内ペプチド結合を介して新たな環構造を持続きを読む “環状ジペプチドの構造決定 (2018年 東大化学 第1問)”

ヨードホルム反応の理想と実際 (2020年 東大 化学第1問②)

 以前、今年の東大入試化学第一問(有機化学分野)の前半について紹介しました (下記リンク参照)。アスピリンのルーツとなる天然物サリシンの構造解析に関する問題で、興味深い題材でしたが、東大入試としては難易度は低めでした。 続きを読む “ヨードホルム反応の理想と実際 (2020年 東大 化学第1問②)”

構造構造また構造 (2020年 京大化学 第3問)

 東大に続いて京大化学です。京大の化学は全4問構成であり、第3問及び第4問が有機化学分野からの出題です。今回は有機低分子の構造決定がテーマの第3問を扱います。  問われているのは「A-Hの構造式を記せ」のみ。同大学の数学続きを読む “構造構造また構造 (2020年 京大化学 第3問)”

医薬品開発の歴史を辿る (2020年 東大 化学第1問 ① )

 今回は今年の入試から、東大の有機化学問題をピックアップします。ここ最近の東大化学は第1問が有機化学で固定されており(昔は第3問が通例でした)、更に問題Iと問題IIに分かれています。  問題Iは有機低分子の構造決定と糖に続きを読む “医薬品開発の歴史を辿る (2020年 東大 化学第1問 ① )”

エーテル化合物の本領 (浜松医大 化学 2019)

 C-O-C結合を有する化合物は一般にエーテルと呼ばれますが、高校化学の範囲では特別な反応性を示す訳ではない為、構造異性体であるアルコールやフェノールと比べると非常に地味な印象です。今回はそんなイマイチ不遇なエーテル化合続きを読む “エーテル化合物の本領 (浜松医大 化学 2019)”

歯を用いた年齢推定 (東京医科歯科 2012年 化学)

 三度目となる東京医科歯科大の化学です。歯におけるアミノ酸の光学異性体の比によって持ち主の年齢を推定するという、まさに医科「歯」科大を象徴する一問です。前半は知識問題ですが、後半部分については正確な読解力及び計算力が求め続きを読む “歯を用いた年齢推定 (東京医科歯科 2012年 化学)”

ドーピング検査とクロマトグラフィー (東京医科歯科 2017年化学)

 前々回の投稿にて、東京医科歯科大からサリンに関する入試問題を紹介しました。本学の化学の問題は医学に関連した独自色の強い問題が多く、2017年に出題された本問もその一つです。トーピング検査をテーマとして、現代化学において続きを読む “ドーピング検査とクロマトグラフィー (東京医科歯科 2017年化学)”

サリンと質量分析② (東京医科歯科 2018年 化学)

 前回から引き続き、東京医科歯科大にて出題されたサリンに関する入試問題のトピックです。問題文や問1~問3までの内容に関しては前回の投稿をご覧いただけますと幸いです(前回はタイトルに反して質量分析に全く触れていないことに気続きを読む “サリンと質量分析② (東京医科歯科 2018年 化学)”

サリンと質量分析① (東京医科歯科 2018年 化学)

 本問題は2018年東京医科歯科大学二次試験の化学第二問目として出題されたもので、地下鉄サリン事件及び松本サリン事件で多数の死者・負傷者を出した毒ガスサリンを含めた有機リン酸系化合物に関する内容となっています。